
私用で東京に行ってきたのです。
東京育ちながらめっきり東京へ行く機会が減りつつある今。
真似たい店があったり、なんかとりいれようなんて思考は更々ないわけですが、
東京でしか感じられないもの、見えないものもあるわけで、
やはりそれは雑誌やテレビではなく、行って感じるしかない。
日帰りでの遠征であり、私用ながら自由に使える時間も限られていたわけですが、
それでもある意味十分過ぎるくらい感じてまいりました。
モノも溢れ、人も溢れ、店も溢れ・・・メリットもたくさん浮かびはするものの、
自分のスタイルや表現にはとてもじゃないが適さない地域。
だからこそ、そう真逆だからこそ感じるものがあり、知っておく必要がある。
自分がここでやってたらきっと全く別の店ができあがっていたであろうと思う。
逆の言い方をすれば東京では東京の、高山では高山の、福岡では福岡の、
ってのが少なからずあると思うのです。だからこその今のこの店なんだと。
そんなこんなで選んだ今の店、今のスタイル、今の表現。。。
常に進化していかなければないらないものの、
当初の想いや今まで投下してきたものを忘れてはならない。
こういう場所や立地を選んだことも、自分の店というものに対する感覚そのもの。
自分を投影しまくったこの店は、変に力むこともなく、平然と当たり前のように今ここに存在する。
売れる店とか、かっこいい店、行列のできる店、なんてもんではなく、
自分の価値観やスタイル、もろもろの要素が伝わる店、表現できる店。
現段階、スタートをきる上ではこれが絶対条件。
今、必死に売れることや地位を得ることを追いかけることは必要なかろうと。
今やるべきことは必死こいて表現し、伝えることだろうよと。
そんなある意味、非合理的な世界や空間に身を置き、自分と向き合い、店と向き合い、お客さんと向き合う。
ものすごく贅沢な時間であり、空間。
それを理解し、ついてきてくれるお客さんがいる。。。
これから先、自分が何を感じ、どう動き、どんな結果がでるのか?
都会を意識することもなく、高山という地を意識することもなく、
自分の店というものをひたすらに表現し、届けたいと思う。
いい意味で期待を裏切りつつね・・・